地元2強が3勝目狙う
25日開幕のG1浜名湖賞
2024年1月24日6:00公開
地元2強がシリーズ3Vへ躍動! 浜名湖ボートの開設70周年記念G1「浜名湖賞」が25日に開幕し、30日まで6日間行われる。昨年のグランプリ(GP)出場10選手が集結と豪華メンバーがそろった中、同大会2度の優勝を挙げている深谷知博(35)と菊地孝平(45)の地元コンビが、手の内を知り尽くす水面で3度目のVへ突き進む。遠征陣では峰竜太(38、佐賀)、磯部誠(33、愛知)、茅原悠紀(36、岡山)とGPファイナリストが今年初のG1タイトルを狙って乗り込んでくる。
遠州軍団のエース「まだ成長段階」 菊地孝平
タレント豊富な遠州軍団のエース・菊地が「とても勝ちたい」と、浜名湖賞制覇へ貪欲な姿勢を見せる。08年の55回大会優勝戦はインからただ1人、コンマ0台のSを踏み込んで逃げ快勝。17年の63回大会は2コースからコンマ05のトップSを決めて鋭差しで抜け出した。天性ともいえるボートレース界屈指のS力、その切れ味は抜群だ。
「行ってみないと分からないけど、正月レースでかなり手応えがあった。いいイメージしかないです」と調整のアドバンテージ十分の地元水面での戦いを楽しみにしている。新春レースは優勝戦2号艇だったが、逃げを狙った1号艇の河合佑樹を道中で逆転し、初笑いVをつかんだ。「エンジンもボートも良かったですけど。同じエンジン(2号機)を引けたら最高ですね。ペラもいいイメージしかない」と自信を見せる。
「昨年は最後にグランプリに出場できたけど、今年は夏ぐらいには、いい位置にいたい」。11月三国のチャレンジCで勝負駆けに成功し8年連続で年末の大舞台へ駒を進めた。ただ劇的な出場がゴールではなく、グランプリを勝つことが最終目標だ。
「昨年のいろんなことは肥やしになっている。日々、成長を感じている。まだ成長段階ですよ」とマスターズ世代になっても進化を実感している。「浜名湖賞は何回でも取りたい。3回目を狙う。地元のビッグタイトルを取って、リズムを上げていきたい」。SG5冠、G1優勝15回の実力者が勇躍、地元での戦いに臨む。
浜名湖の新エース「地元優勝は恩返し」 深谷知博
浜名湖の新エースへ確実にステップアップする深谷が61回大会、66回大会に続く、浜名湖賞3度目の制覇へ進撃する。超強力メンバーがそろった今大会、地元勢で唯一初日12Rドリームメンバーに選出されたことは期待の大きさを示す。それに応える技量、スピードの持ち主がヒーローの座を激しく争う。
「一走一走、目の前のレースを頑張ることに変わりはない。平常心で、どこのレース場でも、どのレースでも気持ちはいつも一緒です」。強さを増してきた走りの根底にあるのはブレがない心の軸。今シリーズも実践するだけだ。
2年連続、3回目の出場となった昨年のグランプリはトライアル1stで敗退しシリーズ回りとなった中で通算3回目のSG優勝をつかんだ。「グランプリシリーズでの優勝は何があるか分からないことが勉強になった。あきらめずに走れば結果は出る」。1号艇の関浩哉がSを決められず、2コースからまくって勝ったレースで、最後までベストを尽くすことの重要さを再認識した。
大会3Vが懸かる戦いが始まる。「浜名湖は優勝した時の思いが違う。地元の人、関係者、お世話になった人の前で勝つことは恩返しになる。そこは他のレース場とは違いますね」。レース姿勢は不変でもホームではVの喜びもひとしお。そこが異なる。「今年の目標はグランプリで6人に入ること。ファイナリストです」。出場するだけでなく、決定戦に進出することが新たな年の大目標だ。まずは地元ビッグタイトル取りで好発進する。
GP出場選手が10人も参戦
グランプリ(GP)出場選手が10人も参戦し序盤2日間のドリーム戦に集結。その中でもGPファイナルまで勝ち上がった峰竜太、磯部誠、茅原悠紀が目下の充実ぶりでV戦線をリードする。
主役はボートレース界の絶対エース、峰。昨年10月の蒲郡ダービーで優勝。通算100Vと全24場制覇を同時に達成するなど華々しくSG復帰戦を飾った。当地周年は59回大会を制しており水面実績も問題なし。人気、実力ともにナンバーワンレーサーがその存在感を派手に示すか。
昨年のグラチャンを制した磯部にとって当地はドル箱水面。19年のG2優勝など通算3V。20年には一般戦とはいえ、圧巻の完全Vも成し遂げている。打倒峰の一番手に指名したい。
茅原は昨年、SGで優出6回と高いレベルで安定。直前のBBCトーナメントも準Vと今年も引き続き好調だ。当地周年は65回大会でV。持ち前のスピード旋回は全国屈指の広水面で一層磨きがかかるだろう。
当地相性でいけば62回大会Vの山口剛、22年のメモリアルでSG初制覇を飾った片岡雅裕、18年ヤングダービー覇者で直近のBCCトーナメントVの関浩哉、井口佳典も12年オールスター、18年クラシックとSG2冠の実績が光る。その他では昨年のオーシャンカップでSGウイナーの仲間入りした羽野直也、関東きってのスピードスター、毒島誠も勝機十分だ。
もちろん、強豪を迎え撃つ地元勢も実に層が厚い。グランプリ18番目の座を勝ち取った菊地孝平とグランプリシリーズVの深谷知博がそろって同大会3勝目へ意気込めば、地元では得意の強行策の威力が増す56回大会覇者の徳増秀樹、前回大会の優勝戦1号艇で勝ち損じた坪井康晴も当然リベンジに燃えている。あとG1初挑戦となる石原翼が、どんな走りを見せるか注目されそうだ。
エース機は結局現れず
現行エンジンは昨年の4月から使用。すでに9カ月を経て相場は固まっている。エース機と呼ばれるエンジンは結局現れず上位接近の状態でここまできた。秋口までは“四天王”と言われた12、20、38、59号機が上位を形成していたが、冬場になって22、52、19、2、62号機など新たな上昇機が出てきて上記4機と差のない動きを見せている。
勝率トップが22号機。11月に地元の服部幸男が行き足から伸びを抜群の仕上げにして優勝。新春戦でも同じ服部が再度、引き当て上位のパワーを引き出した。前節優勝の中井俊祐も「のぞいていく。ペラはそんなに触ってない」と地元水面を知り尽くす服部ペラを信頼してパワーを引き出した。
2連対率1位は20号機。このエンジンも徳増秀樹が2回、三浦永理が1回優勝し、地元勢が快パワーに仕上げた。実戦足系が良く、一年を通じて安定した舟足を誇る。調整が合えば節イチ級になる魅力を秘める。
59号機は誰が乗っても中堅以上には仕上がる。新春戦では河合佑樹が乗って優出2着。オール3連対で予選トップ通過。抜群のターン足を披露した。52号機は初下ろしで深谷知博が優勝。2節目に鎌倉涼が優出2着と勝率を爆上げした。夏場は下降線をたどったが、11月の松下一也あたりから復活。2節前のゴールドCで佐々木完太が優勝して「バランス型で節イチ級」と胸を張った。
12、38号機もエース機候補と言われたエンジンで差はない。12号機は優勝3回。伸び足が良く、昨年の12月には角谷健吾が3コースから豪快にまくって優勝を決めている。
38号機は優勝1回だが、総合力はナンバーワンかもしれない。調整力がある選手が乗れば底力を引き出してくるはずだ。19、2、23、62号機も実績は十分。中でも注目は2と23号機。2号機は正月戦で菊地孝平が乗って優勝。「記念でもこのエンジンを引きたい」と熱望した。次に乗った重野哲之も優出4着。「バランス型で上位級」と動きに陰りは見えない。23号機も前節、堀本和也がピット離れ仕様に仕上げて好走。「真夏のゲージを使っても伸びられることがない」と素性の良さを実感していた。
ベスト10以外のエンジンでは前節は4、9、27、34、63号機が目立った。特に4号機は2節前の藤原碧生から本格化。前節の柘植政浩も行き足やターン足が良かった。63号機も大井清貴が「チルト0度にしても出足やターン足が良かった」と崩れる気配がなかった。