1号艇の関浩哉がGⅠ3勝目
大村バトルチャンピオントーナメント
2024年1月15日6:00公開
長崎県・大村ボートのナイタープレミアムG1「第5回バトルチャンピオントーナメント」は14日、最終日の12Rで決勝戦が行われ、1号艇の関浩哉(29、群馬)がインからコンマ16のSで逃げを決め、2022年5月・津70周年以来となるG1通算3回目の優勝。賞金1200万円を獲得した。2着は茅原悠紀、大会連覇がかかった松井繁が3着に入り、昨年のグランプリで優勝した石野貴之は6着に敗れた。
発走前には手が震えた
同じ1号艇で今度は笑った。抽選で決勝戦の1号艇を手にした関が、インから順当に逃げて3度目のG1制覇。「先に回れてよかった」。昨年末のグランプリシリーズは、予選3位ながら優出1号艇が巡る幸運を生かせず、Sで大きく後手に回って4着。先マイすらできずに沈痛な表情に終始したが、同じように注目度が高い全国発売競走の1号艇で雪辱を果たし、すっきり笑顔で今年の特別戦線を滑り出した。
機力はこの日も快調だった。「ロスなく押してくれる。そういう調整ができた」。選出下位だったこともあり1回戦、準々決勝、準決勝と全て6枠で大外戦。それを3、3、2着でクリアしたように、コース不問のパワー。それを維持していた以上、絶好枠なら準決勝以上の好成績が取れるのも自然な流れだった。
GPシリーズで大失敗したSも互角に踏み込んだ。「絶対にS事故は起こせないのは分かっているし、発走前にはさすがに手が震えた。Sは手前で様子を見てしまったし、もう少ししっかり行かないと。そのあたりの気持ちが課題」。反省の方が口を突いたが、前回の失敗をすぐに取り返したこの経験値は、間違いなく進化の一歩だ。
「全選手の中で一番いい今年のスタートを切れた。この流れのまま行きたいですね」。昨年のGPシリーズではSG初優出だった。今年は初のグランプリ出場へ、先頭集団に位置し続けて逃げ粘る。
(深堀慎一郎)
関浩哉(せき・ひろや) 1994(平成6)年11月16日生まれの29歳。158センチ、50キロ。血液型はO。群馬県富岡市出身。県立吉井高等学校卒業。選手養成115期生、群馬支部所属。同期には仲谷颯仁、権藤俊光、四宮与寛、山下昂大、佐藤隆太郎、川原祐明、豊田健士郎らがいる。2014年11月・桐生でデビュー(5着)。18年・ヤングダービー(浜名湖)で初優勝。SGは19年・クラシック(戸田)で初出場。23年・GPシリーズ(住之江)で初優出。G13Vを含む通算優勝は13回。
猛追も及ばず 2着・茅原悠紀
バトルチャンピオンは初の決勝戦進出を決め、チャンピオンベルト奪取を狙った茅原悠紀は準Vまで。5コースからコンマ14のトップSタイを放ち、1Mは真骨頂のまくり差しで逃げる関浩哉にあと一歩のところまで迫り「回っていなかったのでチルトを跳ねた。ターンの感じが良かったし、伸びも悪くなかった」と納得の仕上がりで一番に臨むことはできた。
「こういう症状なら、こういう風にすればいいんだと、いい収穫になった」。タイトルに手は届かなかったが、次なる戦いに向けて大きな手応えをつかんだ。