遠藤エミが2回目の優勝
津プレミアムGⅠレディースチャンピオン
2023年8月7日6:00公開
三重県・津ボートのプレミアムGⅠ「第37回レディースチャンピオン」は6日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、2号艇の遠藤エミ(35、滋賀)が2コースからコンマ14のSでまくりを決め2大会ぶり2回目、GⅠは2021年・レディースチャンピオン以来となる通算3回目の優勝。賞金1200万円を獲得して、女子同ランクはレース前の6位から1位にジャンプアップした。
2着は川野芽唯、もつれた3着争いは渡辺優美に軍配が上がり、平山智加は4着に敗れた。
落ち着いて「ツケマイしかない」
すべてにおいて、格も貫禄も違っていた。優勝インタビューに現れた遠藤は、落ち着いた表情でレースを振り返る。「平山さんが1マークで寄ったのが見えて『上を行く(ツケマイ)しかない』と判断しました」。HSは追い風。1Mは差すと思っていた大方の予想を裏切り、一緒に走った他5選手の読みをも覆す握り策。「ターン出口はちょっと流れたし、差されたかと思った。でも、いい足に仕上げることができましたね」と、最後も万全の調整で挑めたV劇だった。
昨年5月以降ここまで、1年以上も優勝から遠ざかり「もどかしい思いだった」と、勝ちきれない苦悩の時を過ごした。昨年、SGを制し、女子として初のグランプリに出場。全女子選手の憧れ、目標となり、同時に最大のライバルと見られるようになった。
そんな包囲網を打ち破り自身3回目となるプレミアムGⅠ制覇。今年の獲得賞金額でも女子で1位に躍り出たが「女子でトップと言ってもあんまり…」と語尾を濁す。その言葉の先にはSGでありグランプリという昨年、目の当たりにした夢の世界が広がっているから。
「一つ一つ、レースを勝って行きたい」と、次のびわこお盆レースへ早くも心は向いている。一走の結果の積み重ねが次のステージへつながることは、身をもって経験してきた。女子レーサーの世界では最強無敵の存在でも、これで満足はできない。もう一度、SGを。最高の笑顔はその時までお預けだ。
遠藤エミ(えんどう・えみ) 1988年2月19日生まれ。滋賀県出身の35歳。154センチ、45キロ。血液型はA。県立八幡商業高等学校卒業。選手養成102期生、滋賀支部所属。同期には本多宏和、河合佑樹、桑原悠、山田康二、上野真之介、前田将太らがいる。2008年5月・びわこでデビュー(6着)。12年11月鳴門で初優勝。GⅠは17年・Qクライマックス(大村)で初優勝。SGは15年・メモリアル(蒲郡)で初出場。22年・クラシック(大村)で初優勝。GⅠ3Vを含む通算優勝は39回。
大事に回り過ぎた 平山智加
予選3位ながら優勝戦1号艇が巡ってきた平山智加だったが、遠藤エミのツケマイを浴びて4着に敗れた。「握って差されるのも嫌だったので、ちょっと大事に回り過ぎました」。強いHS追い風が吹き、イン受難の流れがずっと続いた最終日の水面状況が心理面に微妙に影響。「エミちゃんが握ってあの位置にいたんだから、私も思い切って握って回らないといけなかった。足自体は満足できる仕上がりでした」と1Mのターンを悔いた。
川野芽唯(2着)優勝戦が一番いい状態だったけど、遠藤さんの方が良かった。自分は伸びがない。準優で勝って1号艇なら(結果は)違ったかもしれないけど…。今は悔しさしかない。
渡辺優美(3着)風を読み切れずに1マークを失敗した。でも、やれることはやった。足も良かったと思う。
三浦永理(5着)3コースから最内差しは頭になかった。(自分の攻めの)選択の幅が狭かった。道中は乗りやすかったし、調整はできていた。(敗因は)腕ですね。
樋口由加里(6着)今節で一番いい仕上がりで行けたと思う。でも、展示からみんなとはエンジンの差がある感じだった。優勝戦に乗れたのは良かった。