逆転目指すドリームレーサー6人
G1常滑ダイヤモンドカップ12日開幕
2023年11月10日6:00公開
とこなめボートのG1「常滑ダイヤモンドカップ」が12日開幕する(17日まで)。初日、2日目にはV候補が集結するダブルドリーム戦が行われる。グランプリを目指す賞金バトルも残り1カ月を切って、いよいよ佳境へ。ボーダー付近の選手にとっては、一走一走が気の抜けない勝負駆けだ。一発逆転を目指す注目のドリームレーサー6人を紹介―。
地元のトップ3担う 平本真之
強力な遠征陣を迎え撃つ地元トップ3の一角を占める平本真之(39、愛知)。今年の3月、とこなめボート対岸に設置されている大看板は“地元の大スター池田浩二”から“地元のスーパースター”という内容に立て替えられた。写真も池田単独から、平本と磯部誠が加わり3強に。今大会は、その地元のトップ3が顔をそろえ、それぞれのモチベーションは高い。平本は2月の若松Vを皮切りに、びわこのG2秩父宮妃記念杯など優勝4回。残る2回はとこなめで、地元の整備とペラ調整は手の内に入れている。今シリーズも地の利を生かし、しっかりと仕上げてくるはずだ。
SGグラチャンをはじめG1では江戸川、芦屋、びわこでベスト6入り。獲得賞金ランクは17位(8日現在)につけている。池田(8位)、磯部(3位)とそろって2年ぶり5回目となる年末の大舞台へ。しっかりと稼ぎ、当確圏内にジャンプアップしたい。
リベンジ誓い参戦 馬場貴也
昨年のMVP男・馬場貴也(39、滋賀)が汚名返上を期し、とこなめで再び存在感をアピールする。8月の周年記念は途中帰郷。当然ここはリベンジを誓っての参戦となる。
悲願だったSGダービー制覇は、昨年10月の当地とまだ記憶に新しい。トップスタートを決めた菊地孝平を2コースから差し切った優勝戦での旋回は鮮やかの一語。今回も名人芸の高速ウイリーターンを駆使し、V争いの一角に加わることは間違いない。
7月のSGオーシャンカップ(児島)は、優勝戦の1号艇を手にしながら1Mで茅原悠紀と競り合い6着大敗。その悔しさを糧に、続く8月のメモリアル(福岡)で通算4回目のSG優勝を飾り雪辱を果たした。年間6Vで賞金ランクは、峰竜太に続く2位(8日現在)。こうなればターゲットは、グランプリのトライアル2nd1号艇確保。思い出の詰まった、とこなめで確実に賞金加算を図る。
賞金レースで猛スパート 山口剛
近況リズム&水面相性はピカイチ―。山口剛(41、広島)が賞金レース終盤で猛スパートをかけている。9月の桐生、10月の多摩川と2つの周年を制し、SGダービー(蒲郡)では優出6着など怒とうの追い上げ。これまではアグレッシブな走りゆえに思わぬアクシデントに見舞われるシーンが目立ったが、そんな危うさも今やサヨナラ。闘争心はそのままも肩に無駄な力を入れず、冷静かつ的確なスタートとハンドルワークでトップレーサーの地盤を固めてきた。
昨年の大村グランプリ、トライアル2nd初戦フライングの罰則でG1、G2戦線への復帰は6月末になったにもかかわらず、Vラッシュで出場圏内の10位までごぼう抜き。2年連続3度目のグランプリ出場はほぼ確定した。今回のとこなめは、昨年の周年Vにダービー準Vなど5節連続優出中。今年は5月の一般戦で勝ち切れなかったものの、優勝戦1号艇に乗った。水面実績は地元勢に引けを取らない。今シリーズも間違いなくV候補の一人だ。
平成生まれ初のSG勝者 磯部誠
とこなめ3強時代到来をあらためて体現―。磯部誠(33、愛知)がホームのファンの前で強さを見せつける。6月のグラチャン(徳山)で平成生まれ初のSGウイナーとなり、9月の三国周年で4回目のG1制覇を飾るなど躍進し続ける2023年。獲得賞金は早々と1億円を突破し、3位にランクイン(9日現在)。2年連続のグランプリ出場は当確となり、年頭から目標にしてきたトライアル2ndステージ発進もほぼ確定。狙うは1号艇奪取といった状況だ。
昨年の大村大会では1stステージから勝ち上がりSG初優出の3着。堂々のファイナリスト入りを果たし、ボートレース界の新旗手として名乗りを上げた。今年は一段とスタート力、ターン力、調整力に磨きをかけるなどその成長は目覚ましい。背中を追い続けてきた池田浩二、平本真之の先輩2強と同じ土俵に立って好勝負を演じている中、今シリーズも主役へ。昨年2月の東海地区選に続く当地G12回目のV取りへ、ぴたりと照準を合わせる。
SG10冠の地元スター 池田浩二
賞金ランク8位(10日現在)。3年連続14回目のグランプリ出場はほぼ確定させている池田浩二(45、愛知)だが、狙いはもっと上。トライアル2ndステージから参戦できる6強入り。「アドバンテージが違う。勝つための必須条件」と言い続けてきた。
グランプリは過去2回制しているが、現在の2段階トライアル制にルール変更された14年以降は頂点が遠い。だからこそ、そこにこだわる。ノルマ達成へ残るチャンスはこの地元G1とチャレンジカップ(三国)の2節。もちろん、今回勝てば獲得賞金は1億円を上回り、圏内の5位あたりまで浮上する。
今年は大きな意識変化があった。5月のSGオールスター(芦屋)で11年ぶり2度目のファン投票1位に選出されて感激した。決して冗舌ではないし、どちらかといえば語らず背中で周囲を引っ張っていくタイプ。「すごくうれしい。だからこそファンのために一走一走全力を尽くしたい」と感謝した。
「ファンのために」との思いを改めてかみしめるSG10冠のスーパースター。意外にもとこなめで走るのは正月戦V以来。地元の熱い声援を背に、まずは初日ドリーム1号艇から圧倒的な存在感を示してみせる。
衰え知らずの50歳 浜野谷憲吾
東都のエースと呼ばれ、日焼けした端正なマスクから万年青年だと思っていた浜野谷憲吾(50、東京)が、今月8日に誕生日を迎えて50歳になった。その風ぼうはもちろん、レースぶりも「まだ若い連中に負けていられない」と話すように実に若々しい。
40代最後の年も躍動している。5月のSGオールスター(芦屋)で準優勝。9月はとこなめとからつでG1制覇。特にからつでは、史上23人目となる通算100回目のメモリアルV。賞金ランクも「グランプリのトライアル2ndステージを狙う」との宣言通り圏内の6位まで浮上した。
通算獲得賞金は23億円を超え、これまでのSGタイトルは5つ。ただ、まだグランプリの黄金のヘルメットはかぶったことがない。「五十にして天命を知る」―。50代最初のグランプリでは、どんな天命が待っているのか。まずは2カ月前にG1を制したばかりの験のいいとこなめで賞金を加算し、6強入りを濃厚なものにさせたい。