宮之原輝紀がG1初優勝
若松・ヤングダービー
2026年9月28日18:00公開
福岡県・若松ボートのプレミアムG1「第13回ヤングダービー」(優勝賞金1300万円)は27日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、4号艇の宮之原輝紀(28)=東京=がコンマ19のスタートで4コースから差し切り、G1初優勝。賞金ランクは17位に急浮上し、グランプリ出場圏内に飛び込んできた。また来年3月にからつで行われるSGクラシックの出場権も手に入れた。2着は西丸侑太朗、3着は中亮太が入った。
「今回は世代限定」
大一番でのキャリアの差が命運を分けた。予選トップから大会最年少Vへ駆け上がろうとする西丸の野望を打ち砕いたのは今回が、G1・8回目の優出だった宮之原。3カドからまくる竹下の仕掛けに乗じ1Mで鋭い差し一閃(いっせん)。見事な逆転Vだ。
それでもピットへ戻ってきた宮之原は至って冷静。「今回は世代限定。これでG1を勝ったなんて思ってない。周年記念を勝ってこそ。それで初めてG1を勝ったと思ってる」と淡々と激闘を振り返る。
確かに伸び節イチの竹下に助けられ、他力でつかんだ初タイトル。「1マークは展開に助けられすぎ」と心の底から喜べないのは仕方ないかもしれない。だからこそまた自らの向上心に火が付くというもの。
「展示タイムも(メンバー中で)一番遅かった。あらためて自分の調整力のなさを実感した。これじゃ駄目。もっと地力を付けていかないといけない」
118期の逸材は、デビュー当初から注目の的だった。若いが、勝負どころを読める冷静さが身上。スピードだけでなく、縦横無尽なハンドルワークで4期目に勝率6.00をマークし、3年目にはA1級昇格。2019年に最優秀新人選手に輝くなど、19年から4年連続でトップルーキーに選ばれた成長株だ。
次は13日から地元、平和島での周年記念が待っている。「1号艇で勝ってこそ本当の意味がある。ヤングダービーは、これでおなかいっぱい。もっと地力を付けてこれから強くなる」と目を輝かせる。賞金ランクは17位へジャンプアップ。グランプリ出場圏内に浮上した“新・東都のエース”は、さらなるスターダムを駆け上がっていく。
(竹尾和久)
宮之原輝紀(みやのはら・こうき) 1997年11月26日生まれの28歳。161センチ、52キロ。血液型はO。東京都出身。都立千歳丘高等学校中退。選手養成118期生。東京支部所属。同期には森悠稀、吉川貴仁、関野文、栗城匠、佐藤悠、新開航、板橋侑我、小芦るり華らがいる。16年5月・平和島でデビュー(4着)。18年6月・江戸川で初優勝。G1は19年蒲郡周年記念で初出場。26年ヤングダービー(若松)で初優勝。SGは22年ダービー(とこなめ)で初出場。G11Vを含む通算優勝は29回。
最年少Vならず 西丸侑太朗
絶好の1号艇で登場した西丸侑太朗だったが、惜しくも2着に終わり、大会史上最年少Vはならなかった。レース直後、ピットに引き上げてくると、顔を両手で隠しながら涙をこぼした。「何でかな。行き足の部分かな」と足の状態を何とかジャッジ。その後「次、頑張ります」と絞り出すように言葉を続けた。
【戦い終わって】
中亮太(3着)優勝したかったけど宮之原さんも完璧なターンをされたので。自分のこれ以上ないターンはできたと思う。
竹下大樹(4着)Sをもう少し行きたかった。仕上がりは完璧でした。
清水愛海(5着)まじで悔しいです。行きたいところへうまく入れなかった。本当に悔しいです。
大沢風葵(6着)仕上がりは良かった。自分が求めているところはきていた。
売り上げ目標クリア PG1「第13回ヤングダービー」を開催した若松ボートは6日間で108億283万400円を売り上げ、目標の95億円を大きく上回った。