峰竜太がGRANDE5制覇
桐生・ボートレースメモリアル
2026年8月31日18:00公開
群馬県・桐生ボートのナイターSG「第72回ボートレースメモリアル」は30日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、1号艇の峰竜太(41)=佐賀=がインからコンマ05のスタートで押し切り、3月のクラシック(蒲郡)以来となるSG通算8回目の優勝。制度化された2014年度以降における前人未到のGRANDE5(旧5大競走)完全制覇となり、3億円のインゴットを獲得した。同時に賞金4200万円を手中にして今年の賞金額を1億4955万5000円とし、同ランクは2位から1位に順位を上げた。2着は毒島誠、3着には池田浩二が入った。
完璧に近いターン
ボート界の夢であり象徴でもあったGRANDE5全冠制覇。創設から12年、ついにその時が訪れた。
「完璧に近いターンはできたしSも行けた。でも毒島さんってすごい、あんなそばに来ていたなんて」と峰。今節最初から最後まで、頂点を争った強敵を褒めたたえる。「GRANDE5達成はやっぱり僕には早い」といいながらも、経験したことのない緊張感に打ち勝つことができた。「明日から、もっと強くなれる」。この勝利が、偉業が自分をさらに大きくしてくれることと信じている。ピットから上がり仲間が祝福してくれたが、毒島が手を差し伸べたときは感極まって涙が止まらなかった。この涙こそが、強くなる証しだ。
峰が今節手にした賞金総額は3億円相当のインゴットを含むと、なんと3億5000万円に迫る。まさにビッグドリーム。「夢を与えたい」とボート界の第一人者は、それにふさわしい重圧に打ち勝ったのだ。
古くは彦坂郁雄と野中和夫。そして植木通彦と上滝和則、松井繁と服部幸男。その時代を象徴した強烈なライバルたちは、時に光り輝き時に影へと去った。峰竜太と毒島誠。語り継がれるであろう6日間の名勝負は、峰の偉業で幕を下ろした。だが、敗れた毒島もきっと、さらに強くなる。次のSGは尼崎ダービー。ふたりの散らす火花はボート界を明るく、まぶしく照らし続けることだろう。
(高橋亮考)
峰竜太(みね・りゅうた) 1985年3月30日生まれの41歳。171センチ、52キロ。B型。佐賀県唐津市出身。県立唐津西高校卒業。選手養成95期生、佐賀支部所属。同期には山田哲也、宮下元胤、西野翔太、金子拓矢、河村了、岡村仁、海野康志郎らがいる。2004年11月にからつでデビュー(2着)。05年11月にからつで初優勝。SGは07年5月のオールスター(住之江)で初出場し、17年7月のオーシャンカップ(まるがめ)で初優勝。26年8月の桐生メモリアルでSG8冠、史上初のGRANDE5を達成。G1・20Vを含む通算優勝は106回。
地元SG制覇逃す 毒島誠2着
悲願の地元SG制覇はお預けになった。毒島誠は2コースから渾身の差しハンドルを入れて、峰竜太のふところに迫りかけたが「節間よりも一瞬の出足は良かった。(峰とは)足が違い過ぎた」。最後までエース機とのパワー差を痛感。それでも「やるべきことはやった。この歓声、声援の中で走ることができて選手として幸せでした」と満足そうな表情を浮かべた。
戦い終わって
池田浩二(3着) 守りの3カドですね。ああしないと置いていかれる。毒島さんとも足が違った。
定松勇樹(4着) 仕上がりは良かったと思います。Sはあれ以上は厳しい。偉大な師匠を持ったと思います。
茅原悠紀(5着) やっぱり(コースが)遠かった。仕上がりはまあまあだった。でも、このメンバーでは目立たなかった。
磯部誠(6着) Sは全速。3カドが余計でしたね。あれで優勝はなくなったと思った。伸びを求めて調整して、仕上がりは良かった。
売り上げ目標クリア 第72回メモリアルを開催した桐生ボートは6日間で201億9278万4900円を売り上げ、目標とした190億円を上回った。