定松勇樹がSG2勝目
びわこ・オーシャンカップ
2026年8月3日18:00公開
滋賀県・びわこボートのSG「第31回オーシャンカップ」は最終日の2日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇の定松勇樹(25)=佐賀=がコンマ08のトップSで逃げ切って2024年オールスター(多摩川)に続く自身2度目のSG優勝。25歳2カ月で大会最年少Vを飾った。優勝賞金3700万円を加算し、今年の獲得賞金は1億円を突破。同ランキングは首位に浮上し、暮れのグランプリ(大村)出場へ大きく前進した。2着は2コースから差した峰竜太が続き師弟ワンツー決着。3着は道中で西岡顕心をかわした仲谷颯仁が浮上した。
峰とワンツーフィニッシュ
夏の王者にもっともふさわしい真っ黒に日焼けした精悍(せいかん)な若きヒーローだ。一度も先頭は譲らず定松が真っ先にトップゴールへ飛び込むと右腕を突き上げ、得意のアロハポーズでスタンドを埋め尽くしたびわこのファンに応えた。
「すごい人の数に気を取られ何をしたかあまり覚えてない。でもボートレースはメンタルが大事。今までいろいろなことを経験し、すごく成長できた。それを実感できた節でした」
2年前のオールスターで初めてSGを制し、グランプリに初出場した。「でもあのときは余裕がなくてどうしていいか分からず自信がなかった」。翌年は度重なるフライングが災いして大舞台を逃す。巻き返しを期して挑む2026年。年始にG1連続Vと最高のスタートを切ったが、3月のクラシック(蒲郡)では準優での不良航法で賞典除外、そして5月のオールスター(浜名湖)では優勝戦で負傷し戦列を離れる。さらに6月のとこなめ周年では痛恨のフライング。完全にリズムを崩していた。
「言葉にするのが難しいですね。ボートレースは命を落とすかもしれない競技。でも、あのときのことがあるから今がある。前を向いてやっていくしかない」
そして今回、何より感激するのが師匠である峰とのワンツーフィニッシュ。ピットに戻ると「サダ、お前強くなったなと言われた。それが一番うれしい」と目を細めた。
この勝利で今年の獲得賞金は早くも1億円を突破。峰を抜いてランキング首位に立ち、グランプリ出場をほぼ決めた。「グランプリは2ndからいかないと厳しい。ただ、出るだけでなくてベスト6。いや、1、2位で行けるように。頑張ればそうなると思ってやっていく」
着実な成長力。見違えるほどたくましくなった25歳は早くも5カ月後のグランプリを見据え、さらなるステップアップを遂げていくはずだ。
(竹尾和久)
定松勇樹(さだまつ・ゆうき) 2001年5月2日生まれの25歳。168センチ、55キロ。血液型はA。福岡市出身。市立博多工業高校中退。選手養成125期生、佐賀支部所属。同期には小原聡将、上原崚、山田丈、砂長知輝、小林孝影らがいる。19年11月・からつでデビュー(5着)。22年9月・下関で初優勝。SGは23年・オールスター(芦屋)で初出場。24年・オールスター(多摩川)で初優勝。26年・オーシャンC(びわこ)でSG2冠。G12Vを含む通算優勝は17回。
伸び不発で5着 丸野一樹
23年ぶりの地元SG開催で期待に応えられなかった。優勝戦に臨んだ丸野一樹は、5月オールスターに続いて今年2度目のSG制覇を狙い1Mは握って出たが、ひとつ内の仲谷颯仁に合わされ、外に流れて5着に敗れた。「いろいろ考えて伸びに振っていった」。V奪取へ策は練ったものの「足も調整も思い通りにいかなかったのは今後の課題」。ストレートは思ったほど仕上がらず、不発に終わった。それでも「Sはナイスショットだったと思います」と最後まで全力は尽くせたことに納得の表情を見せた。
戦い終わって
峰竜太(2着)足はめちゃくちゃ良かった。ただ、限界がある。サダ(定松)よりいい足にしなければいけなかったのに、そこは足りなかった。
仲谷颯仁(3着)S隊形で勝負が決まってしまった。体感は良かった。メモリアル(桐生)で頑張ります。
西岡顕心(4着)仕上がりは悪くなかったけど…。優勝戦にこぎつけて自信になりました。次は優勝を目指して頑張ります。
大上卓人(6着)仕上がりはまあまあでした。それを生かすことができなかった。
売り上げ目標クリア 第31回オーシャンカップを開催したびわこボートは、6日間で148億9167万7700円(返還170万2200円)を売り上げ、目標とした140億円を上回った。