結果

吉田拡郎が12年ぶりSG優勝

鳴門・グランドチャンピオン

2026年6月29日18:00公開

表彰式でトロフィーを受け取り、笑顔を見せる吉田拡郎=ボートレース鳴門で
表彰式でトロフィーを受け取り、笑顔を見せる吉田拡郎=ボートレース鳴門で

徳島県・鳴門ボートのSG「第36回グランドチャンピオン」は最終日の28日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇の吉田拡郎(44)=岡山=がインからコンマ08のトップSを決めて逃げ快勝した。2014年のオーシャンカップ(まるがめ)に次ぐ2回目のSG優勝を飾るとともに賞金3700万円を獲得。今年の獲得賞金ランキングはレース直前の34位から4位へ浮上した。2着に遠藤エミ、3着は馬場貴也が入った。

賞金ランキング4位へ浮上

思い返せば、初日はチルト3度。吉田は3着だったとはいえ早々と見切りをつけた。その決断の早さが予選トップ、そしてこの優勝へつながったと言える。

「初日のSは奇跡的にコンマ04を行けたけど、2号艇で6コースに出たし優勝戦より緊張していたんですよ」と打ち明ける。そこから紆余(うよ)曲折を繰り返し、5日目の調整が見事にはまった。そして苦難の末の予選1位。「考えれば考えるほど、本当に苦しかった。でも考えないのも、もったいないなあ…なんて思えてきた」と、いつしか緊張感も前向きに捉えるようになっていた。

同期のナンバーワンが心のよりどころになった。節イチの足を誇りながらフライングに散った石野貴之は連日、吉田の足合わせに付き合った。準優を前にしてようやく石野の出足に追いついた吉田は、大きな自信と確信を胸に秘め戦い抜いた。2014年まるがめオーシャンC以来の戴冠。12年もの間、無冠に耐えた男は、日の目を見て獲得賞金も4位にまで跳ね上げた。「SGを走っている限りはグランプリを勝つ、そう言ってきた。今年は(出場の)現実味を帯びてきた」と目を輝かせる。この後のSG戦線は、びわこオーシャンC、桐生メモリアルと続く。冬眠から覚めた強者は再び三たび、その豪腕をふるう。

吉田拡郎(よしだ・かくろう) 1982年4月18日生まれの44歳。169センチ、52キロ。血液型はB。岡山県出身。県立倉敷南高等学校卒業。選手養成90期生、岡山支部所属。同期には長野壮志郎、黒柳浩孝、石野貴之、赤坂俊輔、宇野弥生、渡辺雄一郎らがいる。02年5月・児島でデビュー(1着)。04年10月・児島で初優勝。SGは08年グランプリシリーズ(住之江)で初出場。14年オーシャンカップ(まるがめ)、26年グランドチャンピオン(鳴門)で優勝。G15Vを含む通算優勝は64回。

馬場の追い上げ抑える 遠藤エミ

2度目のSG戴冠はならなかったが、価値ある準Vだ。「朝、新田さんと話をしたときに参考にしようと思いました」。S展示同様に3カド戦を選択した遠藤エミは「初動はいい感じで入ったけど、外しかなかったですね」と1Mは握りマイ。まくりは及ばなかったものの、2Mも全速で駆け抜け、馬場貴也の追い上げを終始抑え切る奮闘ぶりだった。「足は良かったと思います。(2度目のSG優勝戦は)楽しかった。また来たい」。晴れの舞台で持てる力は全て出し切った。

【選手の話】

馬場貴也(3着)出足はしっかりしていた。1コーナーははまってしまった。今年はグレードレースで優出できていなかったのでほっとしてます。精いっぱいやれました。

桐生順平(4着)自分が弱いだけです。課題がいっぱいある。

塩田北斗(5着)伸びに寄せすぎてターンができなかった。勝つにはこれしかないと思っていったけど…。

海野康志郎(6着)めちゃいい仕上がりだった。Sが行き切れなかった。消化不良だけど、いい経験になったから次につなげます。

 

売り上げ目標クリア 開催した鳴門ボートは6日間で143億7952万100円を売り上げ(返還は2億3159万6000円)、目標の140億円を上回った。

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