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早川理稀が養成所チャンプ

第138期修了記念競走

2026年3月20日18:00公開

表彰台の中央で優勝旗を手に笑顔の早川理稀。左は2着の一ノ木匠、右は3着の渋沢周羽=福岡県柳川市のボートレーサー養成所で
表彰台の中央で優勝旗を手に笑顔の早川理稀。左は2着の一ノ木匠、右は3着の渋沢周羽=福岡県柳川市のボートレーサー養成所で

ボートレースの「第138期修了記念競走」が19日、福岡県柳川市のボートレーサー養成所で家族、関係者約350人が見守る中で行われた。リーグ戦勝率上位6人による「養成所チャンプ決定戦」は、5号艇の早川理稀(19)=滋賀=がコンマ07のトップSでまくり差しを決め、滋賀支部では121期の沢田尚也以来3人目となる養成所チャンプに輝いた。1年間の厳しい訓練を乗り越えた修了生28人(うち女子10人)は5月に全国のボートレース場でデビューする。

トップSでまくり差し

陸の上ではボーッとしている―。指導教官にそう評された早川が、養成所チャンプに輝いた。レース直後のヒーローインタビューでは、みるみる涙があふれた。「自分がチャンプになれると思ってなくて」。熱い感情が込み上げる。しかし、レースでは至って冷静だった。Sはただ1人コンマ0台。内の4号艇が遅れたと見るや「これはまくり差しの展開だなと思ったんで、そこを目がけて1年間の思いをぶつけました」。1Mの攻防を制すると、2Mでは隙のない旋回で追いすがるライバルを突き放す。あとは眼前に広がるビクトリーロードを駆け抜けた。「(養成所では)外からレースをすることが多かったので、明日も外から攻めていきたい」。前日のインタビューで答えた通りの走りをやってのけた。

幼いころ親に手を引かれて見た、びわこ水面を疾走するレーサーに憧れた。目標は馬場貴也。トップ戦線を走る滋賀のエースの背中を追って、キャリアの青写真を思い描く。「まずは半期でB1に上がって、着々と級を上げていって、最終的には周年記念で活躍できる選手になりたい」

冒頭の教官の早川評には続きがある。「水面ではひょう変する。レース展開がうまく、スピードと切れを持った旋回は期でもトップクラス」

同期の強敵を抑えたこの日のように、的確なハンドルさばきを武器に、いよいよプロとしての第一歩を踏み出す。注目のデビュー戦は5月9日からの地元びわこだ。

三重の一ノ木匠は2着

三重の一ノ木匠は、惜しくも2着に終わった。三重大大学院に在籍する24歳。期の最年長は養成所リーグ戦を優勝1回、勝率6.70の3位でこの日を迎えていた。前日のインタビューでは「77%の確率で勝ちます」と理系大学院生らしい微妙な数字を持ち出して笑わせた。

レースは3コースからコンマ10の好スタートで、一瞬勝機が見えた。まくるか、まくり差しでいくか「そこで迷ってしまって…」。1Mでの判断を悔やむ。1年間の養成所生活はこの日で修了したが、学業の大学院修士課程修了も目指して走るという。『修士レーサー』として、どんなキャリアの艇跡を描くのか。まずは5月11日とこなめのデビュー戦に注目だ。

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