茅原悠紀がG1・14勝目
尼崎・センプルカップ
2026年3月20日18:00公開
兵庫県・尼崎ボートの開設73周年G1「尼崎センプルカップ」(優勝賞金1200万円)は19日、最終日12Rで優勝戦が行われた。茅原悠紀が3コースから鋭くまくり差し、バック線を一気に突きぬけて通算67回目、G1は14回目の優勝を決めた。2着には1番人気に推された桐生順平。3着は池田浩二。
2月の江戸川G1準優勝戦のフライングにより、茅原は5月半ばから半年間のG1、2除外が決まっている。厳しい立場に置かれながらも「スリットはこうなるかと思っていた」と、ダッシュ勢にのぞかれても至って冷静だった。そして「伸びには自信があったので」と、追いつく展開まですべてが想定内だった。
「(桐生)順平が完璧なターンをして、そこをえぐりたかった。でも順平が1Mミスしたから、歯応えなかったなあ」と笑いを誘った。1期違いで仲のいいライバルがインに構えた。腕に覚えのあるふたりが真っ向勝負を挑んだが、あっさりと決着はついた。あまりにも見事なまくり差し。艇界ナンバーワンと言われるハンドルの真骨頂だった。
直前の児島G1はエンジンに泣いた。準優には乗れたものの、参加するだけの状況。地元での大苦戦はリズムを狂わせる危険もあったが、すぐさま軌道修正に成功した。そして次に控えるのは今年のSG開幕戦、蒲郡クラシックだ。「平日なのに、こんなにたくさんのファンの方が来場してくれて…。皆さんをワーッと沸かせるようなレースをしたい」。ターンで勝つ。今のボートレースを象徴する男が、ついに本格始動だ。