木田峰由季が通算6度目優勝
平和島・東京中日スポーツ杯
2026年2月8日18:00公開
東京都・平和島ボートの「BTSオラレ上越開設14周年記念第63回東京中日スポーツ杯」は7日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、1号艇の木田峰由季(35)=福井=がコンマ09のインSを決め1Mを先マイV。2024年3月のからつ以来となる自身通算6度目の優勝を飾った。2着は後藤正宗、3着には吉川貴仁が入った。
前日の暖かさからは一転、雪がチラつく優勝戦当日の気温は2度。安定板も装着され、波乱要素を含んだ大一番だったが、最後まで主役を演じたのは予選トップ通過を果たした木田だった。自分を信じて1Mを渾身(こんしん)先マイ。1年11カ月ぶりとなる自身通算6度目のVゴールを駆け抜けた。「こんなことは言いたくなかったけど、この優勝は昨年11月に亡くなった母ちゃんのおかげです」
かつて木田は縁を切る形で家を出た。親不孝を感じながらの選手生活。しかし、母はずっと応援していたと父から伝えられた。「ずっと向かい風だったのに、急に(イン有利な)追い風になった。水面も平和島にしては信じられないぐらいに良くなっていたから『これならインで回れば大丈夫』と思えた。たぶん、母ちゃんが全部やってくれたんだと感じた。この優勝は母ちゃんにささげたい」。人目をはばからず目頭を熱くした。
次走は14日からの桐生に出場する。「いつも通りに目の前の一走、一走を一生懸命に頑張るだけ」と明るい笑顔を取り戻して締めくくった。
(石井誠司)