中スポ・ボートレース予想

結果

山口剛がSG2勝目

福岡・チャレンジカップ

2025年12月1日18:00公開

優勝しガッツボーズを決める山口剛=福岡ボートで
優勝しガッツボーズを決める山口剛=福岡ボートで

福岡ボートのSG「第28回チャレンジカップ」(優勝賞金3700万円)は11月30日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、2号艇の山口剛(43)=広島=が2コースから差しを決め、2010年・平和島クラシック以来となるSG通算2回目の優勝を飾った。賞金3700万円を獲得して、同ランクはレース前の25位から7位に浮上。住之江グランプリのトライアル1stの1号艇を獲得した。

2着には人気を集めた1号艇の池田浩二、3着には接戦を制した佐藤翼が入った。

また、11Rで行われたG2「第12回レディースチャレンジカップ」は4号艇の守屋美穂が力強くまくって2度目の大会制覇を成し遂げた。

15年8カ月ぶりSG制覇

電光石火の差しハンドルが見事に決まった。「関君をけん制しながら、池田さんとの勝負に持ち込む。それだけ」。冷静沈着にレース前からプランを練っていた山口の判断がずばり的中した。圧倒的な一番人気を背負った池田がコンマ04のトップSで1Mを先に回る。対して2コースの山口はコンマ09。やや不利なスリット隊形となっても、池田がややターンマークを外した絶好のチャンスは見逃さない。1Mはブイ際ぎりぎりに渾身(こんしん)のハンドルをねじ込むと、「S練習のときから、この行き足はいい気がした」。相棒40号機がうなりを上げる。BSでぐんぐんと池田に追いつき、2Mを先取る。一番人気のプライドにかけて執拗(しつよう)に追いすがる池田を振り切り、見事に決着をつけた。

2010年・平和島クラシック以来、15年8カ月ぶりのSG制覇には「最近は目の前の一つ一つを積み重ねているから、あまり実感はない。ただ、ずっと努力し続けているし、いつかは結果が出ると思っている。それがきょうだっただけ」と冷静に分析する。

この優勝で獲得賞金は1億600万円を超え、同ランクは7位に浮上。チャレンジカップの醍醐味(だいごみ)となる“一発逆転”でトライアル2nd進出とはならなかったが、トライアル1stの1号艇を獲得できたのは頂上決戦を戦う上で大きなアドバンテージとなる。GP初戦は3年前はF、2年前は転覆と苦い思い出が詰まった舞台。「GPはめちゃくちゃ悔しい思いをしているし、迷惑もかけている。だから、本当にうれしいのはGPを勝ったとき。まずは1stをしっかりと逃げて、次は抽選。今から楽しみ」。クールなナイスガイが最後だけはGPへの思いを熱く語った。

山口剛(やまぐち・つよし) 1982年8月23日生まれの43歳。広島市出身。県立沼田高中退。161センチ、54キロ。血液型はA。選手養成91期。同期には久田敏之、長嶋万記、北川潤二、松下一也、三浦永理らがいる。2002年11月・宮島でデビューし、同年12月・徳山で初勝利。04年5月・びわこで初優勝。SGは07年・ダービー(平和島)で初出場。10年・クラシック(平和島)でSG初優勝。25年・チャレンジC(福岡)でSG2冠。G112Vを含む通算優勝は57回。

福岡のうねりに泣く 池田浩二

1号艇でSG通算12回目の優勝を狙った池田浩二だが、1周1Mでターンが流れたところを山口に差され2着に敗れた。「1マークはうねりだね。インなら何とかなるかと思ったんだけどエンジンもそこまで仕上がっていなかった」と福岡特有のうねりにも泣かされた感じだ。ただ、賞金ランク3位で挑んだこの大会で1位と僅差の2位に浮上。グランプリのTR2ndシードとなり1回戦1号艇をつかんだことには「1号艇でいけるのは本当、上出来だよ」と満足感も漂わせた。

【選手の話】

佐藤翼(3着)スタートは分かる範囲で行ったので後悔はない。スリットからは一緒くらいだったし1マークも入っていけた。仕上がりは良かった。

茅原悠紀(4着)うまく調整できて、足は良かった。またトライアルで頑張る。

馬場貴也(5着)展開がなかった。山口さんがしっかり回っているのが見えて、優勝までは厳しかった。気象条件に合わせて、足は悪くなかったと思う。

関浩哉(6着)展開がなかった。スタートもアジャストしてしまったし、もっと行きたかった。仕上がりが良かったから余計にそう思う。グランプリで頑張ります。

 

遠藤まくり復活 守屋美穂

強敵を撃破の価値あるVだ。4カドから臨んだ守屋美穂(36)=岡山=が、盤石と思えたイン遠藤エミをまくって下すという圧巻の内容で、大会2度目の制覇。「うれしいです」と笑顔を見せた。

優勝した守屋美穂
優勝した守屋美穂

腹を決めたからこその攻めの威力だった。スリットで3コースより先行した勢いで軽快に伸ばすと、1Mは「行くしかないと思った」。5日目は同じ4カドからまくりに動いてうねりに足を取られたが、それでもこの日の攻めの選択に迷いはなし。何とかして先マイしようとした遠藤を一気に抜き去り、決着をつけた。

この優勝で年末のクイーンズクライマックス(PG1・大村)のトライアル初戦(28日)の1号艇を確保。「最近、いいレースもできていなかったし、初戦1号艇も大きい。いろいろな面でうれしい気持ちでいっぱいです」と喜ぶ。

しかし、すぐさま真剣なまなざしに戻ると「次には下関のG1もあるし、そこもしっかり走って、今の流れを途切れさせないように」とかぶとの緒を締め直した。最高の勢いを得て、ファンも自身も待ち望むG1制覇を今年こそ手にする。

 

売り上げ目標達成 SG「第28回チャレンジカップ」とG2「第12回レディースチャレンジカップ」を開催した福岡ボートは、6日間で150億2503万3400円を売り上げ、目標の130億円を大きく上回った。

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