中スポ・ボートレース予想

結果

前田滉がG1初優出初優勝

宮島・ヤングダービー

2025年9月29日18:00公開

第12回ヤングダービーで優勝し、ポーズをとる前田滉(中央)=ボートレース宮島(共同)
第12回ヤングダービーで優勝し、ポーズをとる前田滉(中央)=ボートレース宮島(共同)

広島県・宮島ボートのプレミアムG1「第12回ヤングダービー」は28日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、5号艇の前田滉(25)=愛知=がコンマ13のSからまくり差し、2周ホームで先行艇を捉えてG1初優出で初優勝。賞金1300万円を獲得して同ランク92位から41位に順位を上げるとともに、来年3月蒲郡で行われるクラシックの出場権も手に入れた。井上忠政は妨害失格のため2着には新開航が繰り上がり、中村日向が3着に流れ込んだ。

蒲郡クラシック出場権を獲得

キャリアの差が大一番で明暗を分けた。大会最年少V記録の更新がかかる中山翔太に重圧がのしかかったのだろう。いったんは先行したもののターンがぎこちなくなり、その一瞬の隙を前田は逃さなかった。2周ホームでふところに飛び込むと、抵抗を振り切って激戦に終止符を打つ大逆転勝利。「(1周)2マークはひどかった。冷静じゃなかった」。1周1マークでまくり差して先頭に立ちながら、中山に抜かれて一度は逃しかけた世代チャンプの称号を奪い返し「泣きそうになるぐらいうれしかった」と満足そうな表情を浮かべた。

今シリーズの道のりは平たんではなかった。「前半の予選は苦しんだ。エンジンがここまで良くなってくれるとは思わなかった」。優勝戦は初日ドリーム組4人が相手だったが「(ペラは)情報交換しながら…。心強かった。抱き合って喜んだ」と、篤哉、翔の3兄弟でパワーアップへの段取りを共有した結束が実を結んだ。「(兄弟)みんなで一緒に上がっていきたい」と自分一人の手柄ではないことを強調した。そして、妻の山崎小葉音にも感謝の言葉も忘れない。「『やったよ』と言いたい」とこの時ばかりははにかんだ。

この優勝によりSG出場権利を初めて獲得。しかも、それが地元蒲郡のクラシック。腕試しの舞台としては申し分ない。「100点満点の節だった。ここで終わってしまう選手にはなりたくないし、SGでも結果を出したい」。ヤングの頂点に立った前田が、下克上で成し遂げた戴冠を足掛かり、さらに出世への扉に立ち向かう。

(岡本俊紀)

前田滉(まえだ・ひかる) 2000年3月17日生まれの25歳。167センチ、51キロ。血液型はA。愛知県出身。大同大大同高中退。選手養成123期生、愛知支部所属。同期には前原大道、松井友汰、松本純平、木下雄介、数原魁、山口広樹、真鳥章太らがいる。長男・篤哉は120期、双子の兄・翔は124期。2018年11月・とこなめでデビュー(3着)。20年10月・江戸川で初優勝。G1は21年・ヤングダービー(徳山)で初出場。今回のヤングダービー(宮島)がG1初優出で初優勝。通算優勝は11回。

快挙へあと一歩 中山翔太

届きかけたVは夢と散った。中山翔太は前田滉と激しく先頭を争ったが3周1Mで後続艇との接触があって転覆した。被害艇だったとはいえ、失速気味のターンだったこともあり「情けないですね。すみません」と自らに責任を求めた。冷静沈着なレースを続けた予選と同様、優勝戦も前団の競り合いを見極め、1周バックの3番手から一気に先頭に立つミラクルなレースを演出。デビュー初VがG1という快挙に寸前まで迫ったがそこまで。「また来年頑張ります」と雪辱を誓った。

【戦い終わって】

新開 航(2着)(井上にスリットで先行され)何も抵抗できなかった。エンジンのポテンシャルを考えたら、これで負けたらしょうがないという仕上がりでは行けた。チャレンジカップが福岡であるし、この後も記念があるので(賞金上積みへ)頑張りたい。

中村日向(3着)足は悪くなかったが、事故レースになってしまったし、何とも言えない。でもエンジンを立て直せたのは、今後に向けて自信になると思う。

吉田裕平(4着)伸びを持たせようとしたら行き足がなくなってしまった。全然合っていない状態だった。(来年のこの大会に)また戻ってこられるように頑張って、リベンジする。

井上忠政(妨害)スタート(コンマ02)は気持ちで行ってしまった。(Fを)切ったと思ったので集中してターンはできなかった。ターン自体は失敗はしていないけど、向こう(前田滉)の方がエンジン出しや技量が上だった。妨害してしまったので反省です。

 

売り上げ目標達成 プレミアムG1「第12回ヤングダービー」を開催した宮島ボートは、6日間で76億793万7600円(返還5260万7400円)を売り上げ、目標の75億円を上回った。

ボートレース関連ニュース