白井英治、差してSG4勝目
若松・ボートレースメモリアル
2025年9月1日18:00公開
福岡県・若松ボートのSG「第71回ボートレースメモリアル」は最終日の31日、12Rで優勝戦が行われた。1号艇を手にした地元の総大将・瓜生正義が人気を集めたが、白井英治(48)=山口=が2コースから鋭く差して、2022年グランプリ(大村)以来となるSG4勝目を挙げた。2着にはイン先マイから瓜生が粘り、3着には新田雄史との激闘を制した大峯豊が入った。
やっとスイッチが入ったかな
まさに、意地の差しハンドルだった。地元オーシャンカップでは未勝利という屈辱を味わった白井は、このメモリアルで留飲を下げた。「西山(貴浩)君が徳山を盛り上げてくれたから。僕が今回の若松を盛り上げてやろうと思っていた」。いわゆる“地元返し”だ。自分の庭で福岡の西山にいいようにされて、黙っているわけにはいかなかった。見事過ぎる結末を演じてみせた。
完璧なまでに仕上げていた。「エンジンには自信があった。まくるにしても、差すにしても、しっかりレースをしようと思って臨んだ」と、優勝戦を迎えるにあたり、不安は一つとなかった。自分自身が走るだけ…そう言い聞かせた。「勝つことにだけ、集中していた」と自分と向き合った。白井が独走を見せる後方では、SG初優出の緊張感に打ち勝った大峯豊が新田雄史に競り勝って確定板へ存在を示した。「見えていなかったけど…。よく3等を取れたね」と、わがことのように後輩の活躍を喜んだ。
「ここ2年間はグランプリなんて目指せる位置にいれなかった。これでやっとスイッチが入ったかな」。前日の賞金ランク57位から、4200万円が加算され一気に5位へ浮上。今年は目指せる目標がはっきり見えた。ホワイトシャークは、年末へ向け牙を研ぎ始めた。
(高橋亮考)
白井英治(しらい・えいじ) 1976年10月15日生まれの48歳。174センチ、52キロ。血液型はO。山口県美祢市出身。県立美祢工業高等学校卒。選手養成80期生。山口支部所属。同期には平田忠則、重成一人、蜷川哲平、香川素子らがいる。97年5月・下関でデビュー(6着)、99年1月・蒲郡で初優勝。SGは01年・オーシャンカップ(尼崎)で初出場。2014年・メモリアル(若松)で初優勝。ほか、22年グランプリ(大村)などビッグ4V。G113Vを含む通算優勝は122回。
差されて「完敗」 瓜生正義
1号艇で優出し、地元SG制覇へあと一歩に迫った瓜生正義は2着に敗れた。1Mはイン先マイを決めたが、2コース白井英治の差しがぎりぎり届き、BSで締め込むことができなかった。瓜生は「完敗です。白井君に100%のターンをされた。ターンで流れたこともあるけど、それ以上に白井君が強かった」と勝者をたたえた。ただ、予選はトップで、準優も1着通過と地元選手代表としてシリーズを盛り上げ、目標売上額クリアという成功に導く活躍だったのは確か。現役最多の松井繁に並ぶSG12Vには改めて挑戦する。
【選手の話】
大峯豊(3着)エンジンの仕上がりは良かった。2着のケースだったけど、本当に自分の技量不足。完敗でした。
新田雄史(4着)伸びを意識というより、普通に調整したけど、ちょっと重かった。道中も2回ほど判断ミスがあった。
仲谷颯仁(5着)いい緊張感で走れた。Sはちょっと様子を見てしまった。仕上がりは変わらず良かった。また頑張ります。
吉田裕平(6着)いいスタートが行けましたよ。ただ、下がった。伸びに振ったけど、分が悪かった。でも自分の思うような調整はできたので悔いはない。
売り上げ目標達成 SG第71回ボートレースメモリアルを開催した若松ボートは、6日間で191億5283万1700円(返還1億4573万5500円)を売り上げ、目標の180億円を上回った。