菅章哉がG1初優勝
津・ツッキー王座決定戦
2025年4月10日18:00公開
津ボートの開設73周年記念G1「ツッキー王座決定戦」は9日、最終日の12Rで王座決定戦が行われ、予選トップ通過のシリーズリーダー、菅章哉(36、徳島)が逃げ快勝。インからコンマ10のSを決めて先制し、そのまま首位を守って通算33回目、5回目のG1優出で初優勝を決めた。2着には2Mで長田頼宗をさばいた柳生泰二、3着は土屋智則が入った。
壇上に現れたずぶぬれのヒーローは、いきなりファンの笑いを誘った。「ぬれたまま来ました!」。歩くほどに水がしたたり落ち、表彰式の時には水たまりができるほど。今節を支えてくれた仲間たちが待っていた。そんな彼らを待たせるわけにはいかない。表彰式より先に水神祭を行い、着替える間もなく晴れ舞台へ駆けつけた。
「1マークを回った瞬間から涙があふれてきた。ゴールしたころにはもう…」と、感謝の思いに涙腺が崩壊してのゴールイン。
「近藤稔也さんに『後ろ指をさされない勝ち方をしろ!』と伸び型のゲージを教えてもらい、人生が変わった」。
すべてはここから始まった。師匠の近藤とともに歩み、一つの頂は越えた。だが本当のゴールはまだ先だ。「今回はSGの出場権がかかる大きな一戦になるとは思っていました。やっぱりたくさんSGに出ることによって、どこかでチャンスをつかむことができると思う」
SGに数多く出る。その重要性を3月のクラシックで痛感した。若松は得意水面であったにもかかわらず大苦戦して散った。
「あの後もファンの方からたくさんのメッセージをもらった。この話になるとまた涙が出てくる…。それで今節、もう一度頑張ろうという気持ちになれた」。
決して一人じゃない。師匠、仲間、ファン、そして家族。たくさんの人に支えられた泣き虫のチャンピオンは、次の13日から始まる福岡G1ではオーシャンカップ出場権を狙いに行く。
(高橋亮考)