佐藤隆太郎がSG初優勝
若松・ボートレースクラシック
2025年4月1日0:00公開
北九州市・若松ボートのナイターSG「第60回ボートレースクラシック」は30日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、1号艇の佐藤隆太郎(30、東京)がコンマ08のトップSで逃げを決め、ビッグ初優出で優勝。賞金4200万円を獲得し、同ランクのトップに立つとともに、5月・まるがめで行われるオールスターの優先出走権を手にした。
2着は握って攻めた塩田北斗、3着は最終2Mで宮地元輝に競り勝った地元の西山貴浩が入った。
SG初優勝戦でコンマ08のトップS
東都に新たなヒーローが誕生した。SG初のファイナル。極限まで集中力を高めた佐藤がインからコンマ08のトップSをぶっ放す。地元西山のこん身差しは届かない。握って出る塩田も攻めきれない。襲いかかる猛者たちにつけいる隙を一切与えない完璧なターン。繊細に、そして力強く先頭でゴールすると、右手を高々と挙げてファンの声援に応えた。
「実感はないけど、インで勝てて良かった。ほっとしました」。重責を果たし、安どの表情も見せるが、「ここで(タイトルを)取ると取らないとでは大きく違う」と自らに厳しく言い聞かせ、重圧をさらに力に変えた。
展示からぶっちぎりのタイムをたたき出し、躍進を支えた30号機。くしくも年齢と同じ数字にどこか安心感を覚えたのかもしれない。「今節はエンジンのおかげ。若松はいつもいいエンジンが引けている」と相性抜群のプールに感謝する。
東都のエース・浜野谷憲吾が勝ったオーシャンC(21年)以来のSGタイトルを東京支部にもたらし、今後は追う者から追われる者に立場が逆転する。そんな大先輩の名前を出され「おこがましいです」と恐縮する表情はまだまだ若々しさを感じさせる。
優勝賞金4200万円を獲得し、獲得賞金ランクはもちろんトップに躍り出た。「一人の選手としてもっと強くなりたい。日々強くなり、グランプリにずっと出られるようになりたい」。まだまだ伸びしろはたっぷり。春の夜空にまばゆい輝きを見せた一番星が、ここからボート界の勢力図をどう変えていくのか。楽しみが尽きない。
(島田清二)
佐藤隆太郎(さとう・りゅうたろう) 1994年5月7日生まれの30歳。166センチ、55キロ。血液型はO。東京都出身。山梨学院大学付属高校卒業。選手養成115期生、東京支部所属。同期には豊田健士郎、関浩哉、野中一平、仲谷颯仁らがいる。2014年11月、多摩川でデビュー(5着)。17年3月、多摩川で初優勝。SGは24年・メモリアル(まるがめ)で初出場。25年クラシック(若松)でSG初優出、初優勝。通算優勝回数15回。SG優勝1回。
地元で悲願ならず 西山貴浩3着
悲願の地元SG制覇を狙った西山貴浩は3着だった。1周1マークは2コースからこん身の差しハンドルを入れたが届かず、道中の猛追も3着が精いっぱいだった。
「エンジンは良かったけど、やっぱり最初から佐藤君の出方がすごかった」と振り返った。それでも、地元での奮闘はファンを喜ばせた。年度の関係で、若松では8月にメモリアルがある。「エンジンが出ていれば、自分でもここまでやれるのは分かった。もっと強くなれると思うし、強くなって8月のメモリアルに帰ってきます」とすぐに巡ってくる地元SGでの活躍を誓った。
【選手の話】
塩田北斗(2着) 悔しい。完敗。スタートが全てです。仕上がりはバッチリで、ダッシュを乗せればチャンスがあると思っていた。全速では行けたけど、ゼロ台は行かないときつかった。やれることが何もなくて、あれ(外マイ追走)が精いっぱい。次、頑張ります。
宮地元輝(4着) 調整を足に振り過ぎた分、3着(3周2Mで逆転を許す)を守れなかった。お客さんに申し訳ない。最悪ではないけど、ちょっと消化不良。とにかく申し訳なかったです。
池田浩二(5着) 新品のリングを入れてペラも大幅に叩いて、結局は元の形に戻った。足は全く悪くなかったし、これはいいエンジンだと思う。6コースで展開がなかったので、この結果は仕方ない。
馬場貴也(6着) 1番(佐藤)にも4番(塩田)にもかなり伸びられたし、足が違いすぎた。出足には自信を持っていけたけど、方向が違ったのかも。Sは自分なりには行けました。