井口佳典が3度目の東海王者
津・東海地区選手権
2025年2月11日0:00公開
強風との戦いとなった津ボートのG1「第70回東海地区選手権」は最終日の10日、12Rで優勝戦が行われた。中止もあって、5日制へ日程短縮になるなど、波乱に満ちたシリーズを制したのは地元エース・井口佳典(47、三重)。4コースから見事なまくり差しを決め、同大会3回目の制覇を果たした。優勝は通算87回目、G1は17回目。
2着に中山雄太、3着に磯部誠が入った。
唇をかみしめた一夜。1号艇でまさかの2着に敗れた準優に「自分に腹が立った」と井口は怒りを隠せなかった。ここを勝って、優勝戦は王道を。そんな青写真は一瞬にして崩れ去った。「悔しくて…。寝られなかった」。
空がくすぶり続けたシリーズからは、想像もできなかった青空の下。1Mで一刀両断のまくり差しをぶち込んだ。「ピット離れは意識していた。菊地さんがちょっと良くないこともあったしね」と狙い通りの4コース奪取に成功。そこから先も完璧なレース運び、3周回を楽しみながらゴールした先には、来月のSG・若松クラシックへの最終チケットが待っていた。「若松はここに来る前に、優勝戦1号艇で飛んでしまった。そのお返しをしなきゃいけない」と早くも闘志に点火。2023年のマスターズ以来となるG1V。その時の舞台も若松だった。いろいろな思いが交錯する水面で、7回目のビッグタイトル挑戦が始まる。
今年は4節走って4優出2V。すごい航跡を叩き出してきた。「調子は上がってはいるんですが、優勝戦で大敗もしてますからね」と自分を戒めるように言葉を選ぶ。「津で開催されるダービーも当然意識しているし、4月には周年があるので」。さあ、完全復活へ。後輩たちにはまだ早い。大エースの看板は、やはりこの男が一番似合う。
(高橋亮考)