中スポ・ボートレース予想

結果

毒島誠がグランプリ初制覇

GPシリーズは前田将太

2024年12月23日6:00公開

第39回グランプリ優勝戦の1周目2マークを先頭で回る❶毒島誠=ボートレース住之江
第39回グランプリ優勝戦の1周目2マークを先頭で回る❶毒島誠=ボートレース住之江

大阪・住之江ボートのナイターSG「第39回グランプリ」は22日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、1号艇の毒島誠(40、群馬)が、インからコンマ19のSで逃げを決め、大会7度目のファイナル進出で悲願の初制覇、SGは3月・クラシック以来となる通算9回目の優勝。賞金1億1000万円を獲得して今年の獲得賞金は2億4636万3033円となり、初の賞金王に輝いた。この優勝で5大SGタイトルのグランデ5も、オールスターを残すだけとなった。

払戻金は2連単が❶❷で400円、3連単は❶❷❸で1170円。

また、11Rの「GPシリーズ」優勝戦は1号艇の前田将太(36、福岡)がコンマ09のトップSで逃げを決め、うれしいSG初優勝を飾った

払戻金は2連単が❶❷で330円、3連単は❶❷❺で2180円。

ナイターキングに最後の称号 毒島誠

グランプリの重圧か、突然の横風の影響か。それでも、赤城おろしに育てられた毒島は慌てなかった。ハンドルを切り直して1Mを先マイすると、懐に迫る桐生の差しを強烈な伸び足で振り切り、勝負を決めた。

グランプリを初制覇し、黄金のヘルメットをかぶって記念撮影する毒島誠
グランプリを初制覇し、黄金のヘルメットをかぶって記念撮影する毒島誠

「仕上がりが良かったのでいつものSGの1号艇よりは緊張しなかった。でも1マーク切り直したので緊張してたんでしょうね」

ゴール後に何度も拳を突き上げた。夢にまで見た悲願のグランプリ初制覇だ。

「この2、3年の中ではリズム的には一番いい」と、早い段階からこの頂上決戦を意識しながら戦ってきた。9月からは冬場の住之江水面を見据えたプロペラをイメージ。同時進行で減量にも取り組むなど、心身とも万全の状態で住之江に乗り込んだ。

引き当てた32号機とペラとの相性も良く、前検から強い手応えを感じた。万全の準備、理想的な展開。そして手にした頂上決戦の絶好枠。思い描いていたイメージ通りの光景が、まさに目の前にあった。残されたのは最も単純にして最も難解な作業。迫る重圧をはね返し、1Mを先に回る。ただそれだけだった。

群馬県・桐生育ちで自他ともに認める「ナイターキング」。SG8冠のうち、ナイターは6つを数えていたが、グランプリでは過去10回で一度も優勝がなかった。SG9冠目は「11度目の正直」となるグランプリ制覇。届きそうで届かなかった。そんな苦悩の日々にこの夜、声高らかに別れを告げた。

生涯忘れ得ぬ12月22日はくしくも結婚記念日。そして愛妻の誕生日でもある。

「いつも支えてもらっています。感謝しているし、いい誕生日プレゼントになりました」

ついに手にした黄金のヘルメット。さぁ帰ろう。地元群馬へ。愛する家族が待っている。母なる赤城の山が待っている。

毒島誠(ぶすじま・まこと) 1984(昭和59)年1月8日生まれの40歳。162センチ、52キロ。血液型はB。群馬県桐生市出身。県立桐生工業高等学校卒業。選手養成92期生、群馬支部所属。同期には吉川喜継、安達裕樹、浜崎直矢、松村敏、大峯豊、竹田辰也らがいる。2003年5月・桐生でデビュー(3着)。06年9月・鳴門で初優勝。SGは10年・オールスター(浜名湖)で初出場。13年・メモリアル(まるがめ)でビッグ初優勝。ほか、24年・グランプリ(住之江)などビッグ9冠。G116Vを含む通算優勝は80回。

雪辱ならず5着 馬場貴也

賞金トップで大会に臨んだ選出1位の馬場貴也は5着。トライアル2nd初戦の1号艇で妨害失格に散った昨年の雪辱を果たすことはできなかった。

「毒島さんに完璧なターンをされた。調整も合わせきれなかった」。

2ndの最終戦で3番手を走りながら守れず、V戦の絶好枠を逃したことが結果的に大きく響いた。

「力の差を感じたし、新たな課題として受け止めたい。毒島さんは目標というか、背中を見ていつか自分もグランプリを取れるように明日から精進していきたい」。

とはいえ年間を通じて安定した活躍を見せたのは事実で、存在感が色あせることはない。しっかり前を向き、来年に雪辱を期す。

戦い終わって

桐生順平(2着) 最善のレースはできた。いろいろ勉強しながら頑張っていく。

茅原悠紀(3着) 競って関選手の方がだいぶ良かった。3等で良かったと思う。

関浩哉(4着) 優勝戦でも勝負できる足だった。道中食らいつきいい経験に。

池田浩二(6着) 展開がなかった。みんながうまいね。やっぱり内が有利だね。 

グランプリシリーズでSG初制覇した前田将太=ボートレース住之江
グランプリシリーズでSG初制覇した前田将太=ボートレース住之江

クールな表情一変 前田将太

ようやく悲願にたどり着いた。予選首位と戦線をリードした前田将太が、インからコンマ09のトップSを決めて他艇の攻めを完全にシャットアウト。7回目の挑戦で、ついにSGウイナーの称号を手に入れた。「Sは全速だったかな。あまり覚えていない。でも、むちゃくちゃうれしい」。いつものクールな表情とは一変して相好を崩した。

このVで喉から手が出るほどに欲しかったSGクラシック(来年3月、若松)の出場権を獲得。地元で迎える来年のSG開幕戦に「今回はもう(狙いは)それだけでした。やっぱりグランプリの18人に入りたい。SGウイナーになったことよりも来年のグランプリに出ることが大事なんで」。

このVにより同世代でしのぎを削ってきた岡崎恭裕や篠崎兄弟(元志、仁志)に肩を並べた意味は大きい。福岡のエースへと株を上げるためにも、グランプリというまだ見ぬ頂へ登ることを誓った。

前田将太(まえだ・しょうた) 1988(昭和63年)年3月23日生まれの36歳。168センチ、54キロ。血液型はA。福岡出身。福岡県立須恵高等学校卒業。選手養成102期生、福岡支部所属。同期には河合佑樹、桑原悠、山田康二、遠藤エミ、上野真之介、小山勉らがいる。08年5月・芦屋でデビュー(4着)。09年12月・福岡で初優勝。12年・メモリアル(桐生)でSG初出場。24年・グランプリシリーズでビッグ初優勝。G12Vを含む通算優勝は47回。

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