河合佑樹がチャレンジカップ優勝
レディースは三浦永理
2024年11月25日10:00公開
24日12Rで優勝戦が行われ、1号艇の河合佑樹(37、静岡)がインからコンマ13のトップスタートで逃げを決め、SG初優出で優勝。賞金3600万円を獲得して同ランクは前日の46位から13位まで順位を上げ、逆転で初のGPメンバー入りをした。
同G2「第11回レディースチャレンジカップ」は11Rで優勝戦が行われ、1号艇の三浦永理(41、静岡)がインからコンマ09のスタートで逃げを決め、G2通算5回目の優出で初優勝。賞金490万円を獲得し、女子同ランクは2位に浮上した。この結果、ナイターSG「第39回グランプリ」(住之江・12月17日~22日)及び、ナイタープレミアムG1「第13回クイーンズクライマックス」(蒲郡・12月28日~31日)の出場選手が出そろった。
払戻金は2連単が❶―❸で370円、3連単は❶―❸―❹で1520円だった。
泣いてしまいました
SG初Vに河合が歓喜の男泣きをした。良機、良艇とタッグを組んで序盤から伸びを中心に上位級の噴きを見せると、予選をオール3連対でトップ通過。準優もしっかり逃げて、初となるSG優勝戦の舞台でも堂々たるレースを見せた。
S展示では枠なり3・3だったが、地元でビッグタイトル奪取とグランプリ出場に燃える寺田が本番は3カドに引く奇策に出る。
「3カドに引かれたので、絶対にSは行かないといけないと思った」。
インからトップSを決めた河合に、伸び強力な寺田がまくり差しに構えて襲いかかるが「1マークは少し寄ってしまったけど、それをリカバリーできる足がありました」と優勝戦も抜群の足を生かして先マイを果たすと、その後は独り旅。ゴールの瞬間には左手を突き上げて喜びを爆発させた。
レース後には静岡支部の先輩・菊地孝平と優勝戦をともに戦った師匠・坪井康晴と抱き合うと、両目からは自然と涙があふれ出る。「(SGを優勝したという)実感は正直、あまりないけど、抱き合って泣いてしまいました。本当にありがとう」と声を詰まらせながら河合は先輩に謝辞を述べた。
来月には自身初となるGPの舞台に立つ。「グランプリは未経験だし、すべての面でチャレンジャーのつもりで一走一走全力で行くだけです」。ニューヒーローの新たな舞台での活躍に期待は膨らむ一方だ。
河合佑樹(かわいゆうき) 1987(昭和62)年3月14日生まれの37歳。164センチ、52キロ。血液型はA。浜松市出身。県立浜松城北工業高等学校卒業。選手養成102期生、静岡支部所属。同期には遠藤エミ、桑原悠、山田康二、上野真之介、前田将太、島田賢人、高野哲史、上條嘉嗣らがいる。2008年5月・浜名湖でデビュー(3着)。12年5月・津で初優勝。SGは22年・ダービー(とこなめ)で初出場。24年・チャレンジC(下関)で初優勝。G11Vを含む通算優勝は31回。
あと一歩届かず 寺田祥
打ち上げられた花火は、寺田祥にとって今年の終焉(しゅうえん)を伝える悲しい音色だった。「Sが難しかったので…。それで本番は3カドに引いた」。初手から展示スロー、本番カドの青写真ではなかった。S勘の微妙な狂いによる選択肢だったが、結果的にコンマ18。納得のいく仕掛けではなかった。
白井英治が準優で姿を消し、本場へ詰めかけたたくさんのファンは寺田に期待を寄せたが「メリハリのないレースになってしまった」と、反省ばかりの言葉に。それでも2着をもぎ取り、最低限の答えは出してくれた。
戦い終わって
土屋智則(3着) 仕上がりはバッチリでしたし、いいターンもできた。1マークもいいところに入れたし、やれることはやれたと思います。
池田浩二(4着) 1マークで開けた時に坪井と接触しちゃったので。2マークはとりあえず回っただけ。エンジンの感触は良かったと思う。
佐藤翼(5着) 万全の仕上がりで挑めました。1マークであんな形になったので仕方ないですね。(GPの)18強に残れたのはうれしいですが、今のSは反省点。
坪井康晴(不完走) 体は大丈夫です。足は変わっていなかったけど、1コーナーでキャビってしまって。ファンの方には申し訳なかった。
テクニカルエリーの面目躍如
差さるか。いや、差さらない。まさに“テクニカルエリー”三浦の面目躍如。西橋が3コースから鋭くまくり差しで迫ってきたが、三浦は冷静だった。「角度的に大丈夫かなと。あとは転ばないように…」。BSで早くも独走態勢。2着以下の混戦を尻目に後続を見る間に引き離した。
選出順位1位で1号艇となった初日ドリーム戦をインから圧勝すると、その後の予選でも上位着順を重ねる。技なら負けない。終わってみればオール3連対のポールトゥウィンだ。
この優勝で、今節不参加の浜田を抜いて女子獲得賞金ランクは2位に浮上。年末決戦に向け最高の弾みがつき、トライアル初戦は1号艇で登場する。「また緊張しますね。でも、1(号艇)の方がいいんで。蒲郡は準地元なので頑張りたいですね」。第1回大会優勝から、すでに12年の時が経過した。クイーンズクライマックス初代覇者が目指すは、栄光のティアラの再戴冠だ。
(松下雄一郎)