23歳定松勇樹が初優出初優勝
多摩川SG・ボートレースオールスター
2024年5月27日12:00公開
東京・多摩川ボートのSG「第51回ボートレースオールスター」は26日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、1号艇の定松勇樹(23、佐賀)がインからコンマ12のSで逃げを決め、ビッグ初優出で優勝した。
登録5千番台では初のSGタイトルホルダー誕生で、23歳0カ月での優勝はSG年少ランク歴代4位となり、賞金4200万円を獲得して同ランクはレース前の89位から2位に急浮上し、同時に6月・尼崎で開催される第34回グランドチャンピオンの優先出場権も手にした。
2着は馬場貴也、3着には森高一真が入った。
登録5千番台初のSGタイトル
涙、涙のフィナーレだ。先頭でゴールした定松がピットに戻ると師匠の峰竜太が強く抱き締める。「ありがとう、ありがとう」。すでに涙を流す定松に峰がそう伝えると、さらに大粒の涙がこぼれ落ちた。「選手になろうとした時からあこがれの人だった。本当に竜太さんが師匠で良かったです」と感謝を口にした。
SG初のファイナルとは思えない堂々とした立ち回り。インから負けないSを切ると、1Mは歴戦の猛者を一切寄せ付けない完璧なターン。「スタートは結構自信があった。1マークはいいターンができたと思うし、エンジンも申し分なかったです」。危なげない走りで周回を重ね、ゴール後には左手で2度大きくガッツポーズ。登録5千番台として初、歴代4番目の若さでSGの頂点に輝いた。
ボートレーサー養成所に入所する3カ月前に父親が亡くなった。「父がテレビでボートを見ていなかったら、自分もレーサーにはならなかったと思う。ここにくる前、写真立てに『行ってくるね』と言って出ました。(優勝を)見ていてくれたらいいですね」と、父の夢をかなえた勝者は満面の笑みで答えた。
この優勝で賞金ランク2位に浮上。初のグランプリ出場は既定路線となった。師匠の峰は「サダが優勝して、もう1回賞金王を走りたいと思った」と弟子との年末決戦を夢見る。定松も「優勝するまでは考えていなかったけど優勝して見えてきた。常にグランプリを走っている選手もいるし、自分もそうなりたい」と燃えている。12月、定松と峰の最強師弟コンビの対決が今から楽しみだ。
(白川正樹)
定松勇樹(さだまつ・ゆうき) 2001(平成13)5月2日生まれの23歳。168センチ、52キロ。血液型はA。福岡市出身。市立博多工業高等学校中退。選手養成125期生、佐賀支部所属。同期には小原聡将、山田丈、砂長知輝、山本稔太朗らがいる。19年11月・からつでデビュー(5着)。22年9月・下関で初優勝。SGは23年・オールスター(芦屋)で初出場。24年・オールスター(多摩川)でビッグ初優出V。通算優勝は10回。
戦い終わって
馬場貴也(2着) 定松君があっぱれ。完敗。でも、ペラ調整で足が良くなっていて、優勝戦が一番いい感触だった。
森高一真(3着) 優勝戦が一番良かった。コーナーの足が良くてレースのしやすさがあった。
毒島 誠(4着) 仕上がりも良かったし、自分がやれることは精いっぱいやれた。風を考えて、前付けしても不利になると思った。
瓜生正義(5着) 定松君には届かなかったかもしれないけど、3着は取りたかった。ハンドルを切った瞬間に(差しが)入らないと思ったし、悔しいというよりも技量不足。
宮地元輝(6着) 足は良くなっていたけど1マークは狭かった。馬場さんの引き波にはまった。